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    (  日  本  )
  
  
 
第1集  世界文化遺産 絹産業遺産群 ”荒船風穴” を訪れる
  


蚕種の貯蔵施設、荒船風穴を望む
  
  
  
 
 


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世界文化遺産 ”富岡製糸場と絹産業遺産群”
(世界遺産 2014年登録)


 富岡製糸場と絹産業遺産群は、世界経済の貿易を通じた一体化が進んだ19世紀後半から20世紀にかけて、高品質な生糸の大量生産の実現に貢献した技術交流と技術革新を示す集合体です。その結果、世界の絹産業の発展と絹消費の大衆化がもたらされました。

 この技術革新は、製糸技術の革新と、原料となる良質な繭の増産を支えた養蚕技術の革新の双方が相まって成し遂げられました。本資産は、製糸とこれを支える養蚕の技術革新の過程を示す構成要素を併せ持ち、生糸を生産する過程全体を今日に伝える顕著な見本です。

構成資産は次の4資産。

    1.富岡製糸場(とみおかせいしじょう)
    2.田島弥平旧宅(たじまやへいきゅうたく)
    3.高山社跡(たかやましゃあと)
    4.荒船風穴(あらふねふうけつ)

 1.富岡製糸場(とみおかせいしじょう)富岡市
   明治5年(1872)に明治政府が設立した官営の器械製糸場。和洋技術を混交して建てられた木骨レンガ造の繭倉庫や繰糸場などがほぼ完全にのこっています。民営化後も一貫して製糸を行い,製糸技術開発の最先端として国内養蚕・製糸業を世界一の水準に牽引しました。東置繭所・西置繭所・繰糸場の3棟が国宝,ほかに5棟と2つの附が重要文化財に指定され,併せて国史跡に指定されています。

 2.田島弥平旧宅(たじまやへいきゅうたく)伊勢崎市
   通風を重視した蚕の飼育法「清涼育」を大成した田島弥平が,文久3年(1863)に建てた主屋兼蚕室。瓦葺き総二階建てで換気のための越し屋根を備えた構造は,近代養蚕農家の原型になりました。国史跡に指定されています。

 3.高山社跡(たかやましゃあと)藤岡市
   高山長五郎は,通風と温度管理を調和させた「清温育」という蚕の飼育法を確立しました。この地に設立された養蚕教育機関高山社は,その技術を全国及び海外に広め,「清温育」は日本の標準養蚕法になりました。国史跡に指定されています。

●4.荒船風穴(あらふねふうけつ)下仁田町
   岩の隙間から吹き出す冷風を利用した国内最大規模の蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設。冷蔵技術を活かし,当時年1回だった養蚕を複数回可能にし,繭の増産に貢献しました。国史跡に指定されています。

                                 (文化庁 HPより)

 1.世界文化遺産 蚕種の貯蔵施設 ”荒船風穴(あらふねふうけつ)” を訪れる
 荒船風穴
(あらふねふうけつ) 
※蚕種(さんしゅ)の貯蔵施設


 世界文化遺産
 「富岡製糸場と絹産業遺産群」として2014年登録
 群馬県 下仁田町
 (撮影 2015.09.20)
 (作成 2022.01.04)

 荒船風穴は、群馬にある世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」に含まれている構成資産です。群馬県下仁田町に残る史跡で、明治38年(1905年)、養蚕農家の庭屋静太郎によって建設された、日本で最大規模の蚕種貯蔵施設です。
 温度変化の少ない山間部で、天然の冷風が吹く風穴を利用して蚕種を保存するもので、それまで年1回だった蚕の孵化が、年に2回、3回と孵化できるようになりました。

 現在は風穴の部分しか残っていませんが、当時は地下2階、地上1階の3層に分けられていました。
            
(世界遺産オンラインガイドより) 
(Size : 63,332KB) 荒船風穴を望む 荒船風穴、”展望デッキ”からの眺めです
  





 2.世界文化遺産 絹産業遺産群 ”荒船風穴” を訪れる



荒船風穴、第一駐車場を出発する。風穴までは約800mの歩きです
◆クリックでGoogleストリートビューと 360° ビューが表示されます


荒船風穴第一駐車場です 第一駐車場の案内板です
< 蚕種(さんしゅ)について > 
 蚕種(さんしゅ)は、蚕の卵のことをいいます。蚕蛾に産卵させた紙を蚕紙(蚕種紙)といい、蚕種製造業者によって製造されました。養蚕農家は蚕種紙を購入、孵化させて蚕を飼育し繭を生産しました。
 蚕種製造業者は蚕の品種改良を重ね、飼育が容易で高品質かつ大糸量を得られる繭を作る蚕品種を開発し、また飼育法を指導し養蚕農家を支えました。
 蚕種製造業には多くの資本投下と知識集約が必要であったため、豪農、名望家層から転じて専業化していったものが多かった。かつて、日本の蚕品種はフランス、イタリアと並ぶ優れたものでしたが、戦後は蚕業の衰退とともに蚕種製造業も衰退していきました。


            
(ウィキペディアより)




第一駐車場から風穴の道路わきにあります「冷風体験スペース」です。冷たい風を感じることができます


google地図より(■カーソルセットで写真表示) google地図より(■カーソルセットで写真表示) Google!地図より(■カーソルセットで写真表示)
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風穴までの道路を進みます



荒船風穴の入口(手前の屋根)が見えてきました
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googleマップからの画像です。googleマップからコピーしました
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荒船風穴、「見学ひろば」前にあります。大きな世界遺産登録の案内板です
 





 3.蚕種の貯蔵施設 ”荒船風穴” にて (1)



荒船風穴、入口を望む
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荒船風穴入口にて、ここで入場券購入です



荒船風穴、見学料は500円です



前方の人だかりは、風穴全体の眺めることができるポイントです



荒船風穴、全体の眺めです。右側が見学道です



荒船風穴にて、右側にガイドさんの説明場所のデッキが見えます
 4.荒船風穴 ”入口から3号風穴” へ



3号風穴、2号風穴、1号風穴への見学道を進む



荒船風穴、見学道です



当日の外気温は、20℃を指しています



荒船風穴の石積みです



現地案内板です。3号風穴の絵図です



3号風穴の案内板です



「3号風穴」にて



荒船風穴にて
   





 5.荒船風穴 ”2号風穴” にて



荒船風穴、明治時代の様子です。(現地案内板より、中央の建物が「2号風穴」です



荒船風穴、「2号風穴」を望む



「2号風穴」の案内板です



現地2号風穴の温度表示板です。外気温は18.6℃、風穴内部温度は4.8℃と13.8℃の温度差があります



2号風穴にて




2号風穴を望む



2号風穴を望む



デッキ付近からの眺めです
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 6.荒船風穴 ”1号風穴” にて



1号風穴を望む



「1号風穴」の現地案内板です



現地1号風穴の温度表示板です。外気温は16.5℃、風穴内部温度は2.2℃と14.3℃の温度差があります



荒船風穴にて



荒船風穴にて



1号風穴の石積みのアップです。数字は石積み崩落後の復旧に利用?



1号風穴にて



荒船風穴にて



1号風穴の上の部分です
 





 7.蚕種の貯蔵施設 ”荒船風穴”にて(2)



荒船風穴のボランティアガイドさんによる説明風景です



荒船風穴、デッキからの眺めです



ガイドさんが見学者からの質問に答えているところです




荒船風穴にて 荒船風穴にて 荒船風穴・、見学道の終点です 荒船風穴にて
       



荒船風穴にて
     【 後  記 】

 養蚕については、荒船風穴を訪れるまでは、合掌造りなどで蚕棚などを見て、ある程度は知っているつもりでしたが良く分かっていないことがわかりました。小さいころ牛乳瓶を持って畑の隅に繁っている桑の実を取りに行きました。たまに桑の葉に大きな虫がついていることが有り、これが天然の蚕でした。
 蚕から絹糸ができるまでの工程は何となくわかっていました。さなぎは鯉釣りの餌にしたりと、蚕とはいろいろなところで接点が有りましたが、養蚕の蚕が生まれるまでのことはどうなっているのかは、わかりませんでした。

 最初、蚕種(さんしゅ:蚕の卵)の貯蔵施設が何故必要なのか理解していませんでした。蚕は春に育てるものと思っていましたが、貯蔵施設での卵の温度管理でふ化の時期をコントロールすることで、夏・秋でも育てることができるようになったとのことには、驚かされました。
 またこの「荒船風穴」は、貯蔵量・冷却力ともに国内屈指の能力を持った蚕種貯蔵所で、稼働時には国内43府道県蚕種製造家等から種紙(蚕蛾に産卵させた紙)の貯藏委託があったとのことです。      
(2022.01.04)





荒船風穴、入口を望む



荒船風穴にて



荒船風穴、近隣の風景です
  8.荒船風穴 ”見学ひろば” にて



荒船風穴、「見学ひろば」を望む
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見学ひろばにて



「見学ひろば」を望む



「見学ひろば」付近からの眺めです



下に見える道は荒船風穴の見学道です



荒船風穴にて






  お気に入り写真 



荒船風穴観光出発地、「神津牧場」を望む



神津牧場からは、荒船風穴まで1.5㎞ほどの歩きです
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荒船風穴周辺案内図です。この図は下仁田町ホームページ(教育委員会教育課(歴史館))より、コピーしました 
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「見学ひろば」前の案内板です



「見学ひろば」前の案内板です。英語、中国語、韓国語で併記されています



荒船風穴、史跡碑です





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