Ver 3.0
  Home Back 
      日本の山に登る・山を歩く
「甲武信ヶ岳」山頂より
   
  

 奥秩父 ”甲武信ヶ岳 (2,475m)”                  (山梨県、埼玉県、長野県)
 
 
 甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は、山梨県山梨市、埼玉県秩父市、長野県南佐久郡川上村の県境にある標高2,475mの山で、奥秩父の山域の主脈の一つです。
 名前の由来は、甲州(山梨県)、武州(東京都、埼玉県)、信州(長野県)の境に在るのでこの名になっているとされる説が有名ですが、諸説あります。千曲川(新潟県に入ると信濃川)、荒川、笛吹川(釜無川と合流し富士川となる)の水源の地で奥秩父山塊の中の一つです。日本百名山の一つ。 (ウィキペディアより)
 
千畳のナメ上部にある8mスラブ状滝
 
 
笛吹川 東沢    千畳のナメ
 一般に西沢は西沢渓谷として、すっかり観光地化しましたが、しかし東沢は一般コースではなく、あくまでも沢登りの領域となっています。気軽に歩くというわけには行きません。入谷は自己責任の世界であります。(山と高原地図ガイドより)

   = 安全第一 = 
 
 
 

 笛吹川 ”東沢”に入る
 
 
  笛吹川は山梨県山梨市北部の甲武信ヶ岳・国師ヶ岳に源を発する東沢渓谷と、国師ヶ岳・奥千丈岳に源を発する西沢渓谷を上流部に持にます。広瀬湖(広瀬ダム)を経て甲州市を下り、甲府盆地の南東を潤し、南巨摩郡鰍沢町で富士川(釜無川)に合流し、日本三大急流の富士川水系の一級河川となる。(ウィキペディアより)
 
東沢の岩壁む  乙女ノ沢  
  
 
 
 
 

 ”甲武信ヶ岳” 山頂からの眺望                          
 
中央奥:右より、北岳、間ノ岳、農鳥岳を望む(左手前:国師ヶ岳、右側:朝日岳) 
 

   

朝日岳(左)、金峰山(右)を望む

  
 
 

 
 ”東のナメ沢” 絶景
 
”巨大な一枚岩のスベリ台”といった感じだ。ここを見たいために東沢に来てしまう。 
眼もくらむ一枚岩を流れる清流(滝)
 
甲武信ヶ岳山頂にて
魚止ノ滝上部にて  千畳のナメ  
 
 

 千畳のナメ” を歩く
 
 
 
木賊山山頂にて
  今回の遡行メンバー
 

 紅葉の ”東沢”
 
 
東のナメ沢
 
 
 

 ”甲武信ヶ岳”及び”東釜ノ沢” 案内
  
 【日本百名山 深田久弥著 「67 甲武信ヶ岳」より】
 
 山の形は遠望して際立って特徴があるわけではないが、三国に跨っているということは、連嶺上の突起にすぎない単純な山よりも、姿態が複雑である。甲武信岳から、千曲川、荒川、笛吹川、三つの川の源流が出ている。その点から言っても、甲武信は奥秩父のヘソと言いたい山である。甲州、武州、信州から、その川の源を深く探って行くと、どちらからもこの山の頂上に出る、というのもおもしろいではないか。頂上に降った一滴は、千曲川に落ちて信濃川となり日本海に入る。他の一滴は荒川に落ちて大東京を貫流し東京湾に注ぐ。更に次の一滴は笛吹川に落ちて富士川になり太平洋のものとなる。

 
東のナメ沢を望むむ
 
 
甲武信小屋前にて 富士を望む 地下足袋にわらじ 山頂にて  魚止ノ滝10m
 
沢筋から山頂へのの登り  
 
 
Yahho!地図より ■Zoom ■Zoom
 
 
 
後 記
 
 今回の山行は、甲武信岳に登るというより、東沢釜の沢遡行がメインで、その行き着く先が甲武信岳でした。遡行がメインの山行であり、目玉は「東のナメ沢」である。一枚岩と思われるナメの上をシュルシュルと音を立てながら流れる清流は圧巻である。我々の技術では、この沢を詰め、鶏冠(とさか)山山頂までは残念ながらいけない。ヘッピリゴシで途中まで登り、それでも十分に楽しめる凄い場所である。
 東のナメ沢散策後、遡行開始。余り無理をせず、巻き道を利用し、どんどん進む。千畳のナメの爽快さはなんともいえない素晴らしがある。写真では上手く伝えられないのが残念である。
 沢の上部からの急登を上りきり、今日の宿泊先の甲武信小屋へ「全員無事到着」、お疲れ様です。
翌日、甲武信ヶ岳山頂より、富士山、南アルプス、八ヶ岳などの眺望を楽しみ、木賊山を経由し、西沢渓谷へ下山。塩山からの帰りの車中で一升瓶のワインを飲み干し、楽しい山行きでした。 (1981.10.17)

 
 
 
東沢から甲武信ヶ岳へ コース概要
日程 1981年10月15日〜17日 ●初日  新宿(電車) ⇒ 塩山駅(仮眠)
●2日目
塩山駅(バス) ⇒ 西沢渓谷入口 → 西沢山荘 → (東沢) → 山ノ神 → 乙女ノ沢出合 → 東のナメ沢出合 → 西のナメ沢出合 → 釜ノ沢 → 魚止ノ滝 → 千畳のナメ → 両門の滝 → 3段30mの滝 → (ポンプ小屋まで急登)→ ポンプ小屋 → 
甲武信小屋(泊)
  
●3日目
甲武信ヶ岳小屋 
→ 
▲甲武信ヶ岳(2475m) → 甲武信小屋 → 木賊山(2468m) → (近丸新道) → (スク沢:昼食) → 西沢山荘 → バス停)西沢渓谷入口(バス) ⇒ 塩山駅(電車) ⇒新宿駅
山名 甲武信ヶ岳
山域 奥秩父
入・下山地 西沢渓谷
メンバー 斉藤、村瀬、菅野、有賀、 
メモ 塩山駅(仮眠)、
甲武信小屋(泊) 
 
 Topへ 

  Back
Copyright (c)  e-aruki Inc. All Rights Reserved. 無断転載禁  (by Xinku Yingxing)