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  日本の山に登る・歩く
              (南アルプスの山)
  
  
  
[画像]  (83) 南アルプス ”悪沢岳 (荒川東岳 3,141m)” に登る
  
  
  
  
 (83) 日本第6位の高峰 ”悪沢岳 (荒川東岳 3,141)” に登る
 
 悪沢岳(あくさわだけ)
 3,141m
 南アルプス
 (日本百名山:83)
 長野県下伊那郡
 静岡県静岡市
 (撮影 2013.10.20-22)
 悪沢岳(わるさわだけ)は、南アルプス国立公園内の赤石山脈(南アルプス)中央部にある山です。前岳、中岳、悪沢岳(東岳)の3つの山は荒川三山と呼ばれています。悪沢岳は別名東岳または荒川東岳といわれ、標高3,141 m 日本第6位の高さの山です。   (ウィキペディアより)

 10月の連休を利用し、椹島より入山し千枚小屋、明石岳避難小屋ルートで行ってきました。天候にも恵まれ楽しい山歩きを堪能して来ました。
(Size : 1,520KB) 
千枚岳より、悪沢岳(中央)を望む 悪沢岳山頂の様子です。左奥は赤石岳です。
 
 
 ”椹島(さわらじま)” より入山する
 
【悪沢岳と荒川岳(三山)@】

 悪沢岳のある、荒川岳は別名荒川三山とも呼ばれています。荒川岳はいくつかのピークの集合体で、「三山」と呼ぶ場合は以下の3つを指します。
   ・前岳(荒川前岳) 標高3,068 m
   ・中岳(荒川中岳) 標高3,083 m
   ・悪沢岳(別名東岳または荒川東岳)
            標高3,141 m 日本第6位の高さです。

さらに、その東側に位置する以下の2つの小ピークも荒川岳の一部分になっています。
   ・丸山 標高3,032 m
   ・千枚岳 標高2,880 m
中岳と千枚岳には三角点があり、その最高峰は悪沢岳であります。  
(ウィキペディアより)

 
■ 登山口、椹島にて出発準備をする(椹島の風景) ■
 
 畑薙臨時駐車場より、東海フォレストバスにて椹島へ向う 千枚岳(千枚小屋)、登山道入口です
   
  
  
登山道入口から入ると間もなく吊橋を渡ります 椹島より、一時間チョットで鉄塔に到着です 千枚小屋へ、小石下にて休憩する。(三角点があります) 清水平にて休憩する。冷たくて活き返るような清水でした。
  
   
 ”千枚小屋”への登山道
 
■ 東海パルプ創業時に木材搬出の木馬(きんま)道として使われた道です。標高2,300m地点。(写真右案内版より) ■
  
”岩頭(いわがしら)見晴らし”からの眺望 千枚小屋を望む
 
 悪沢岳 ”山頂” を目指す
   
■ 千枚岳山頂より、正面:悪沢岳(荒川東岳)、右:丸山を望む ■
  
丸山より、悪沢岳(荒川東岳)を望む 楽しい尾根歩きですが、がんばりどころもあります・・・・・。
   
  
タカネマツムシソウ、花弁も落ち晩秋さが漂います。
  
 登山道で見つけたお花です
ミネウスユキソウ ヤマハハコ   ミヤマシシウド(?) フジアザミ
  
  
 悪沢岳(荒川東岳)山頂にて
 
 
【悪沢岳と荒川岳(三山)A】

 悪沢岳のある荒川三山の名称については、中岳と前岳を別の山とするのは無理で、三山と呼ぶのは妥当性を欠くという見解があります。深田久弥の『日本百名山』によれば、古い記録には「赤石山ハ絶頂三岐シ、荒川・鍋伏・赤石岳ノ三連峰ヨリ成レル」とあるという。深田の推測では、このうち「鍋伏」が悪沢岳に、「赤石岳」が赤石岳に、「荒川」が前岳・中岳に該当すると考えられる。これに従えば、現在の荒川三山は二つの山として数えられていることになります。

また、この山全体を「荒川岳」と呼ぶことについては、最高峰の「悪沢岳」を重視すべきだ、という議論もあります。例えば、深田が日本百名山に数えているのは、「荒川岳」ではなく「悪沢岳」となっています。悪沢岳の頂上には、静岡県により「荒川東岳」の標識が立てられていますが、深田はあえてこれを「悪沢岳」と呼ぶことを推奨しています。  
(ウィキペディアより)

 
■ 悪沢岳(荒川東岳)山頂より、富士山を望む ■
  
■ 悪沢岳(荒川東岳)山頂より、奥左:仙丈岳、奥中:甲斐駒ケ岳、正面:塩見岳、右農鳥岳:正面、左手前:塩見岳を望む ■
  
悪沢岳山頂より、荒川中岳を望む 悪沢岳山頂を望む
 
 
 荒川中岳からの眺望
  
■ 荒川中岳より、悪沢岳(荒川東岳)を望む。 ■
  
荒川中岳山頂より、荒川前岳:正面、赤石岳:左を望む 中岳避難小屋を望む
  
 南アルプス ”悪沢岳(荒川東岳)” 案内
  
【日本百名山 深田久弥著 「83 悪沢岳」より】
 この山は国土地理院の地図には東(ひがし)岳となっているので、その呼称が普及しつつあるようだが、私たち古い登山者にとっては、どうあっても悪沢(わるさわ)岳であらねばならぬ。悪沢という名はそれほど深く私たちの頭に刻みつけられている。
 とは言え、この名はそれほど由緒のある歴史的なものではない。初めて悪沢岳が活字で報告されたのは、荻野音松氏の「駿州田代山奥横断記」(『山岳』第一年三号所載)と題する紀行であった。この白面の一書生が明治三十九年(一九〇六年)九月初旬、大井川上流西股左岸の中腹から悪沢岳を眺めた時のことを、次にように記している。
 「たまたま樹間より谷を越えて赤石山脈中に赤く禿げたる一雄峰を望む。この山何と言ふと晃平(案内の猟師)に問えば、この山より出づる渓流の西股に注ぐもの甚だ険悪なれば、これを悪沢と呼び、この山即ち悪沢岳と言ふなりと答へしは、頗(すこぶる)る口から出任せの言草に似たり。すべてこの辺の山名、河名、地名等、何等徴(ちょう)すべき図書あるなく、これを知る人とても更になく、余はただ大村晃平一人より聞くがままここに記す。」
 甲州の一猟師が、さりげなく言った悪沢岳という名が、やがて確定的なものになった。
                     :
                     :

 読者にお願いしたいのは、どうかこれを東岳と呼ばず、悪沢岳という名で呼んでいただきたい。一たい東岳という平凡な名はいつ付けられたのであろう。おそらく荒川岳の東方にある一峰と見なしたに違いない。しかし荒川岳の続きと見るにはあまりにこの山は立派すぎる。南アルプスでは屈指の存在である。

(続きは図書を入手して読んで下さい)

  
  
■ 千枚小屋より、御来光を見る (5時:30分日の出) ■
 
■ 18時5分、富士山の横から満月が登る(千枚小屋より) ■
  
  
 椹島を出発する 滝見橋を望む。千枚小屋への登山道より  千枚小屋、素泊まりで百枚小屋に宿泊する 千枚小屋より、夜明けの前富士山を望む
  
千枚岳手前登山道より中岳避難小屋を望む 荒川中岳(3,083m)山頂 悪沢岳(荒川東岳)山頂にて 富士山を望む(千枚小屋〜千枚岳にて)
 
  
  
Yahoo!地図より Yahoo!地図より(■カーソルセットで写真表示) Yahoo!地図より(■カーソルセットで写真表示)
  
  
           
後   記   
 若いころ5月の連休に聖岳、赤石岳、荒川岳の従走を試み、連日の雨で聖岳で撤退したことがあった。今回は逆回りで悪沢岳(荒川岳)、赤石岳を回ることとした。

 今回はテント泊の準備をしていましたが、千枚小屋、赤石岳避難小屋と山小屋利用で歩いてきました。椹島から千枚小屋までは、急登でもない登りが延々に続く感じであった。千枚小屋についた時にはぐったりと疲れていました。千枚小屋で自炊者は敷地内にある百枚小屋(別館)に宿泊となり、百枚小屋には6名程の宿泊者でした。
 千枚小屋では富士山の夕闇の中からの月の出、翌朝の日の出前のブルーモーメントとご来光を見ることができ感激。ラッキーでした。写真を掲載していますので参照願います。

 翌日の千枚小屋から悪沢岳、荒川小屋、赤石岳避難小屋まではアップダウンはあるが天候に恵まれたことも有り、南アルプスの山々と富士山を眺めながらの素晴しい尾根歩きでした。

 次回は、逆回りで歩いてみたいと思います。   (2013/10/20)


 
 
                                               
 内  容 コース概要 (千枚・悪沢・明石コース)
 2013年 9月19日(金)
       〜22日(日)

●(行き) 新東名
  自宅(9/19 22:40) ⇒ 島田金谷IC ⇒ 畑薙第一ダム臨時P場(7:15)
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[9/20(金)]
 畑薙第一ダム臨時P場(7:15-8:00) ⇒バス⇒ 椹島(9:00-9:20)  → 鉄塔横(10:30-10:35) → 小石下(11:30-1140) → 清水平(12:45-13:15) → 見晴台(14:15-14:25) → 標柱(15:35-15:50) → 千枚小屋(16:45) 
[9/21(土)]
 千枚小屋(6:15) → △千枚岳(7:15-7:20) → ▲悪沢岳(8:55-9:15) → △中岳避難小屋(10:25-10:40) → 荒川小屋(12:00-12:55) → 大聖寺平(13:30-13:45) → △小赤石岳(15:05-15:20) → ▲赤石岳避難小屋(16:00)
[9/22(日)]
 ▲赤石岳避難小屋(6:15) → 砲台型休憩所(7:15-7:25) → 富士見平(8:10-8:20) → 赤石小屋(8:55-9:15) → 小広場(10:40-10:45) → 椹島(12:40-14:00) ⇒ 畑薙第一ダム臨時P場(15:05)
---------------------------------------------------
●(帰り) 東名
 畑薙第一ダム臨時P場(15:30) ⇒ (東名) ⇒  自宅(9/23 2:15)
 9/20 晴れ時々曇り
  /21 晴れ
  /22 晴れ
悪沢岳(あくさわだけ)
 (3,141m)

赤石岳(あかいしだけ)
 (3,120m)
 赤石山脈(南アルプス)
 椹島
 単独
 千枚小屋、明石避難小屋泊
 
■ 荒川中岳より、悪沢岳を望む ■
 
 ■ ブルーモーメント 千枚小屋の夜明け ■
 



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