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【日本百名山 深田久弥著 「34 火打山」より】 |
北にあたって三つ並んだ山が見えた。頸城(くびき)三山と呼ばれるもので、まん中が火打山、右が妙高山、左が焼山である。妙高と焼はまとまった形をしているのに、間の火打は長い稜線を引いた不整三角形である。人はとかく整った形には注目するが、そうでないものには迂闊である。妙高や焼は人目を引き易いのに、火打は案外見逃されている。
しかしよく見ると火打は立派な山である。その悠揚とした姿にすっかり惚れてしまった眼を隣りへ移すと、妙高や焼のキチンとした纏(まと)まりが却って見劣りする。三つの中では火打が最も高い。のみならず、緯度的にみて、火打より北に火打ちより高い山はない。標高二四六二米。これは白馬以北の小蓮華山、鉢ケ岳、雪倉岳等、北アルプス稜線上の山を除けば越後では最高である。
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火打の真価値はそれに近づくに従って発揮される。普通笹ケ峰牧場から登るが、その登り道が一様ではなく、林あり、平あり、池沼あり、変化に富んでいる。殊に嬉しいのは雪の多いことである。雪は山を立派に見せる。私が訪れたのは六月の下旬であったが、まだ山の大半は雪に覆われていた。
笹ケ峰から見晴らしのよい富士見平まで登ると、初めてこの山の大きさを知らされる。何と広々とした山腹であろう。その上に火打の頂がスッキリと潔ぎよく立っている。その山腹には豊かな平地を持った高谷池がある。
池の附近の景色は全くすばらしい。夏ならば高山植物の褥(しとね)である。
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朝の火打山(高谷池ヒュッテキャンプ場より望む) |
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日本庭園のような中を進む(天狗の庭手前付近) |
雷鳥平付近より、火打山頂を望む |
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高谷池ヒュッテより、火打山を望む |
火打山山頂にて |
高谷池ヒュッテキャンプ場の水場です |
テント場の様子です |
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Yahoo!地図より |
■カーソルセットで航空写真の表示 |
■カーソルセットで航空写真の表示 |
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後 記 |
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火打山には、お花の季節に登りたいと思っていました。8月の下旬、お花には若干遅くなってしまいましたが、火打山、妙高山のスケジュールで出かけてきました。
笹ヶ峰から高谷池ヒュッテまでの行動で、ザックの重さが効いたのか太ももが痙攣を起こし、やっとの思いで、高谷池ヒュッテに到着しまし。テントを設営し、十分休息をとってから火打山へでかけました。
天狗の庭の手前辺りには沢山の花が咲き誇っており、火打山の美しさを堪能でき大満足でした。また雷鳥平の手前には、リンドウ、トリカブトの群生が見ることができました。ただ、山頂ではガスがかかり妙高山が見えなかったのは残念でした。次回の楽しみに取っておきたいと思います。
夜は満天の星空の中で、飲みほしたバーボンの味は最高でした。 (2012.03.04)
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内 容 |
コース概要 【笹が峰コース】 |
日程 |
2010年 8月27(夜)〜29日 |
●(行き) 自宅23:00 ⇒ (上越道・信越道) ⇒ (更埴IC) ⇒ [8/28]6:00 笹ヶ峰駐車場
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[8月28日]
笹ヶ峰駐車場 ⇒ 7:15黒沢7:25 → (十二曲り) → 9:30分岐9:45 → 10:45高谷池ヒュッテ → 11:00キャンプ場12:05 → 12:40天狗の庭14:20 → 13:30ライチョウ平 → 14:10▲火打山14:30 → 15:20天狗の庭 → 15:40高谷池キャンプ場(拍)
[8月29日]
高谷池キャンプ場6:30 → 7:20黒沢池ヒュッテ7:35 → 10:10▲妙高山10:50 → 12:45黒沢池ヒュッテ13:30 → 14:50笹ヶ峰駐車場
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●(帰り) 笹ヶ峰駐車場 ⇒ 妙高高原IC ⇒ (上信越道・関越道) ⇒ 三郷南IC ⇒ 自宅 |
天気 |
8/28 曇
8/29 晴のち曇 |
山名 |
火打山 (ひうちやま)
妙高山 (みょうこうさん) |
山域 |
頸城山塊(くびきさんかい) |
入下山地 |
笹ヶ峰 |
メンバー |
単独 |
メモ |
一泊2日(キャンプ場泊) |
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