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第１集 　世界自然遺産　白神山地　” 二ッ森（登山口）” を訪れる　（青秋林道終点）
　　

青秋林道終点、二ッ森登山口を望む
　　
　　
　　
 
 


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世界自然遺産登録　　”白神山地”　

（　世界自然遺産　　１９９３年　　月登録　）

　白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haにも及ぶ広大な山地帯の総称で、1993年に世界遺産に登録されました。白神山地には人為の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、この中に多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれています。

　ここのブナ天然林は、最も良く原生状態が保たれており、その価値は、地球的に見ても極めて重要であると評価されています。ブナ林は、動物の餌となる植物が多く、他の森林に比較して豊富な動物が生息しているほか、水源涵養機能や地表侵食防止機能なども高いのが特徴です。このような多面的な機能や美しさは、近年日本でも高く評価されるようになってきています。

　　〇構成資産
　　　　青森県南西部（鰺ヶ沢町、深浦町、西目屋村）～秋田県北西部（藤里町）に跨るエリア。
コアゾーン10,139haと環礁地域6,832haを合わせた計16,971haが登録されています。
なお、各府県の登録面積は、青森県側が12,627ha（７４％）、秋田県側は4,344ha（２６％）となります。


　　　　　　　　　　　　　　　　　（世界遺産オンラインガイド　HPより）　　
　１．世界自然遺産　白神山地　”二ッ森（登山口）　青秋林道終点”　を訪れる
　白神山地（しらかみさんち）　二ッ森（ふたつもり）
　（別名： 泊岳（とまりだけ））　※青秋林道終点
　世界自然遺産登録
　「白神山地」として１９９３年世界自然遺産登録　
　青森県
　秋田県
　（撮影　2019.05.04）
　（作成　2021.10.11）

　秋田と青森の県境に連なる白神山地の西端に位置し、両県にまたがるブナ原生林の中を貫く「青秋林道」の建設問題でにわかに注目され始めた山で、青森側の津軽地方では「泊岳（とまりだけ）」と呼ばれています。なお、その名のごとく、眺める方角によってきれいな双耳峰に見えます。

　かつて真瀬川上流一帯に植林された杉と、主稜線近くのブナの伐採で年々林道が延び、登山も容易になりました。自然保護問題で開設工事が挫折した青秋林道の秋田側既設部分の終点に登山口があり、ここから約40分で山頂です。
　狭い山頂からは、対岸の白神岳より延々と続く広大な白神の山々が望まれ、日本海や男鹿半島も望まれます。眼下はブナの樹海が広がり、かなたに岩木山や八甲田山も見えます。
　この地帯一帯は、秋田側の粕毛川と青森側の追良瀬・赤石川上流部を核として、世界遺産と自然環境保全地域に指定されています。

　2011年10月31日、東日本大震災による地殻変動で、これまでの標高から１ｍ高くなったことが国土地理院から発表され、現在は1087ｍの山となっています。
　　　　　（ヤマケイオンラインHPより）
(Size : 53,659KB) 青秋林道終点、二ッ森登山口を望む 青秋林道より、青森県の最高峰岩木山（1,625 m）を望む
　　





　２．白神山地　”青秋林道”　へ



国道101号線（八森～滝ノ間）にて
◆クリックでGoogleストリートビューと 360° ビューが表示されます



「白神山地案内所」にて


白神山地、青秋林道終点、二ッ森登山口に向かう 「白神山地案内所」にて
◆クリックでGoogleストリートビューと 360° ビューが表示されます
＜ 青秋林道について ＞　　日本初の自然遺産が守るべきものは何か（白神山地、日本）　
　青秋林道は、過疎に悩む青森・秋田の県境一帯の活性化と、それまで利用されていなかったブナを伐採するために計画され、1982年に着工されました。この動きに対して、青森・秋田両県の自然保護団体がそれぞれ林道建設に反対し、ブナ原生林の保護を訴えました。事業主体であった両県は、学術的に貴重なブナ林を守るべきという主張に対し、「当事者ではない街の人が反対している」と受け止め、耳を傾けませんでした。
　しかし、秋田県側がルートを変更したために林道が青森県の赤石川源流部を通ることになり、青森県側の地元住民から「きれいな川が汚れる」と反対の声が広がったことで、行政も無視できなくなりました。1987年11月には、青森県知事が林道建設の見直しを言及して工事が凍結となり、1990年3月、林野庁が白神山地を森林生態系保護地域に指定したことで、青秋林道の建設中止が決まりました。

　「ブナ林を守れ」という運動は、青秋林道の建設を中止させ、結果的には世界遺産の登録へと至りました。森林伐採を阻止して原生的な自然を守ったこの動きは、日本の自然保護史上もっとも成功した例かもしれません。


　　　　　　　　　　　　（恵泉女学園大学HP、（環境社会学）松村　正治より）



青秋林道、白神大橋にて
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google地図より(■カーソルセットで写真表示） google地図より(■カーソルセットで写真表示） Google!地図より(■カーソルセットで写真表示）
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杉とブナの眺めです



間瀬川支流の流れです。水の綺麗さが際立ちます




googleマップからの画像です。googleマップからコピーしました
■ 画像クリックでgoogle Mapが表示します ■



青秋林道にて



青秋林道にて、現地案内板です
 





　３．白神山地　”青秋林道”　にて　（１）



青秋林道を進む



青秋林道にて



青秋林道にて、橋の植えには二ッ森登山口まで10.7㎞の案内版があります
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林道にて、事故か病気かニホンカモシカが死んでいました



青秋林道にて
　４．白神山地　”青秋林道”　にて　（２）



林道より、真瀬岳（987.7m）を望む



左側の雪に覆われた山は、白神岳（1,235m）です。右にある山は、向白神岳（1,250m）です



林道にて、たくましいブナです



林道は除雪中でした
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林道脇に咲いていました（フキノトウ？）



林道は除雪中です



林道の除雪はここまででした



林道からの眺めです
   





　５．白神山地　”青秋林道”　にて　（３）



林道の除雪は、ここまで行われていました



雪に覆われている林道です



日当たりの良い所では、雪解けが進んでいました



林道にて



林道にて



林道にて、雪の中にカーブミラー用の支柱が見えます
 、
　６．白神山地　”青秋林道”　にて　（４）



林道にて
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白神山地の山々を望む



青森県の最高峰、岩木山（1,625 m）を望む



真瀬岳（987.7m）を望む



二ッ森登山口（白神山地巡視管理棟）を望む。ブナに葉の付く前、この時期にしか見られない風景です
 





　７．白神山地　”二ッ森登山口”　にて　（青秋林道終点にて）



二ッ森登山口、手前のトイレ、その奥の白神山地巡視管理棟を望む



二ッ森登山口（白神山地巡視管理棟）を望む
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二ッ森登山口にて 白神山地巡視管理棟を望む 白神山地巡視管理棟を望む トイレです
       



二ッ森登山口、白神山地巡視管理棟を望む。建屋の間が登山道の入口です



二ッ森登山口にて、左はトイレです。右奥は白神山地巡視管理棟です
 　　　　【　後　　記　】

　二ッ森登山口への青秋林道は、11月上旬で車両通行止めとなり、５月下旬に開通と案内が出ていました。5月ゴールデンウィークを利用し、今の時期どうなっているのか、いけるところまで行って見ようと思い、トレランシューズとストックの軽装で出かけてきました。

　車は除雪作業中の広いスペースの所まで入ることができました。そこから残雪の中の歩きです。雪は締まっていて歩きやすい状態でした。雪の上には何日か前かわかりませんが二人の踏み跡がありました。途中、ブナ林の間からは雪を被った白神岳、白神山地の山々が美しさを放っていました。特に雪の津軽富士（岩木山）のバランスの取れた美しさは、際立っていました。
　雪の青秋林道は、所々にカーブミラーの支柱が顔を出し適度な道案内になりました。1時間半ほどの歩きでようやく二ッ森登山口に到着しました。

　さすがにこの時期は入山者もいなく、雪の埋もれた寂しい感じがしましたが、春を待つブナ林のたくましさには圧倒されました。山麓の淡い葉のブナ林、そして雪の中、春を待つブナ林と一日で季節の流れを感じる一日でした。

　なお、世間を騒がした青秋林道は、現在
　　　　　　『町道白神二ツ森線（旧青秋林道）』となっています。　　　　　　（2021.10.11）



二ッ森登山口にて、手前はトイレです。奥は白神山地巡視管理棟です。
中央に案内板が頭を出しているところが登山道です



夏（8月）の二ッ森登山口（白神山地巡視管理棟）を望む。少しこの先が青秋林道の終点です






　　お気に入り写真　



岩木山（1,625 m）を望む



二ッ森登山口にて
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二ッ森登山口にて
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二ッ森登山口のブナ林です



二ッ森登山口にて、この先が青秋林道の終点です





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